アドリア海の真珠と称えられるドブロヴニクはクロアチア観光のハイライト。オレンジ色で統一された屋根が並ぶ旧市街は、高く重厚な城壁で囲まれており、何処を見ても絵になる美しさを持っている。
ドブロヴニク沖は、中世の時代には商業上の航路だけではなく、十字軍やパレスチナ巡礼の航路にもなっていた。
現在も残る大聖堂は1192年に英国のリチャード王が創建されたと伝えられる。17世紀バロック様式で再建されている。奥には大理石を使った祭壇も素晴らしく、イタリアの有名画家、ティツィアーノが15世紀に描いた聖母被昇天が飾られている。宝物館はヨーロッパでも有数のコレクションを誇っていた。1667年の大地震の際かなりの物が失われてしまった。
聖人の遺骨が納められた聖遺物入れがきっしりと並んでいる。ほとんどの聖遺物入れには、聖人の遺骨の部分を表す手足や頭の型をした容器入れである。容器とは言っても金 銀、宝石、で装飾された立派なもの凝った造りで美しい。当時の繁栄ぶりの一端を垣間見ることが出来る。
フランシスコ修道院は14〜15世紀に建てられた、もともとは城壁外部にあったが、外敵から守るため14世紀にはピレ門近くに移されたという。ロマネスク様式の回廊の壁には、病める人々を癒す修道層の姿が描かれている。1391年に開業したヨーロッパでも3番目に古い薬屋さんがある。現在でも営業を続けている。
町を囲む城壁は、全長1940mあり、高さは最高25mに達する。周囲を回ることにした ここからの眺めはアドリア海の青、瓦屋根のオレンジ色が対比されてとても美しい。城やがっちりとした要塞、ゆっくりと時間をかけて一周する。素晴らし景観にうっとり、城壁の上にもお店があり生ジュースを買う。
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