イストラ半島の西岸に位置する。ローマ時代からイストラ半島の政治的の中心地として栄えてきた
港町。ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国、ハンガリ オーストリア帝国と
さまざまな国家の支配を受けた歴史を持っている。かつての城壁の多くは取り壊されており今も旧市街の入り口には城門の要塞であった五角形の塔、その北には城門、南には円塔が残っている。
ビザンチツ帝国時代に建てられたエウフラシウス聖堂は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
この教会は内部は大理石の柱で区切られた箱型の三廊式。曲型的な初期キリスト教のバシリカの造りである。柱のアーチには植物模様などで縁取られた美しいレリーフが残っている。質素で落ち着いた教会堂には、6世紀ビザンチン時代の黄金に輝いたモザイクがある。窓からの光が金のモザイクにあたって輝き、荘厳な雰囲気を漂わせている。ここのモザイク画は聖母マリアを後陣のメーンにした現存するモザイク画がとしてはヨーロッパ最古のものの可能性がある。このモザイク画の前に立つと、聖母や聖人が金箔の光の中に神々しく煌めいて浮き上がり、神の世界から舞い降りてきたような印象を受ける。精巧なモザイク、石膏細工は目を奪われんばかりの美しさ。
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