世界遺産  World Heritage

地中海を見下ろす崖の上にある。神託により誕生したギリシア植民都市キレーネをその語源として、 　　　　　　 その上に ヘレニズム、 ローマ時代が折り重なる。リビアにおいて最もギリシア的な香りを伝える世界遺産。 　　　　　　 キレーネの名は ギリシア神話で アポロンと結婚しリビアで暮らしたと伝えられるニンフ（精霊）にちなんで名付けられた。            紀元前４世紀に 黄金時代を迎える。 ソクラテスの死後ギリシア世界で最も初期のソクラテス哲学校を設立するなど、            哲学の中心として多いににぎわった。３６５年の大地震により衰退した。今までに見たことない何処までも続く広大な遺跡に驚く。　                                         フォーラム　　　Gymnsium Foeum                  丘の上、入り口を入るとすぐにある巨大な広場は、紀元前２世紀にプトレマイオス８世によって建てられた。            健康な身体と明断な頭脳の両立を尊ぶギリシアの文化風土から生まれた公共施設で一般的には体育館、図書館、                講義室も併設された複合教育施設を 形成した。 　　　　　  １１０本もの列柱と高い堀に囲まれた幅８４m奥行き９６mもの広さを持つ。                      運動場が中心となって、ローマ時代となる２世紀後半には、おもに政治的な会合が行われるが           だんだんとフォーラムへと転化してしまう。                ローマ劇場　オデオン　　　Roman Theater and Odeon                             小さなローマ劇場、２世紀に造られたもの、平地に石を積み上げローマ的工法が特徴だ。 ギリシア時代のオデオン があり            こちらは傾斜地の岩を切り欠いて観客席を設けるギリシア的工法の劇場だローマ時代に観客席を上部に増設し舞台袖や背景に            壁を加えている。ギリシア時代にはこの客席からアポロノアが見えたと伝えられている。                              ジェソン・マグナス邸　　　Palace Of Jason Magnus            ２世紀にアポロン神殿の神官だったクラウディウス・ティエベリウス・ジェイソン・マグナスの邸宅。敷地のいたるところに            モザイクタイルが残っており、邸宅の広大さが良く分かる。 緑や赤に着色された大理石が敷き詰められたダイニングルームは            床の美しさは格別だ。            アゴラ　　　Agora 　　 　     市場が開かれ、アゴラはここに住んでいたギリシア人たちの市民生活の中心的な場であった。アゴラの周りにはバットス神殿や            アポロン神殿ゼウス、ヘラ、アテナの３神を祀った カピトリウム神殿など多くの公共施設などが整えられていた。            アポロン聖域　　　Ｓanctuary of Apollo            この遺跡では最も古い建造物とされるアポロン神殿を中心とする聖域。ギリシア人の都市国家では、 都市の中心に守護神を            祭る神殿が設けられて、聖域を形成していた。紀元前８世紀以降に ギリシアで主流となって、            長方形の周りに円柱を巡らせた 周柱式の神殿に祀っている。                                                            　　　　   下の画像をクリックするとムビーが始まります