世界遺産 World Heritage
帝都に匹摘する 巨大都市へと変貌させた。ローマ式の都市計画に則った幅広い街路、帝国各地から運ばれた、
美しい大理石や花岡岩をふんだんに使った建築物。 偉大なというマグナを使い、レプティス・マグナと呼ばれるまでになった。
何世紀もの埋もれていた遺跡のため、それがゆえ美しく保存されて、現在の 私たちに往時の勢いを見せつけている。
セプティミウス門 Arch of Septimius Severus
石灰岩の表面に大理石を張った四面門で内側のドーム形天井にはローマンコンクリートが使われている。門の最も高い部分には、
勝利を称える行進する彫刻など、オリエントの美術様式も見られる繊細で優美なものである。遺跡の中心南北に貫き海へと続いている。
ハドリアヌス大浴場 Hadrianic Bath
１３７年に開業した公衆浴場は、南北を軸にした左右対称の建物、浴場のエントラスホールを兼ねるプールは野外にあった。
脱衣所は友人とゆっくり世間話をしながら過ごせるよう広く、何ヶ所も設けられていた。この時代からあった浴場やサウナ
今も同じものが使われている。昔の人はすごいなあ？
ニンファエウム神殿 Nymphaeum Temple
大きな噴水を持つ精霊の神殿で裏のワディ・レブダから水を引いた噴水は二層式で、花岡岩や雲母大理石の列柱で飾られていた。
列柱大通りの両側には商店のアーケードが軒を連ねていたとされている。幅広い街路となっている。
セプティミウス・セウエルスのフォーラム Severan Forum
２世紀から３世紀にかけて新しい町の中心として建設された。大理石が敷かれたオープンエアの広場には長さ１００ｍ、
幅６０ｍ」もの広大なもので、周囲にはアーケードが巡らされた。回廊の屋根は雲母大理石の列柱と石灰岩の連続アーチを
組み合わせたもの、アーチの間にはギリシア神話に出てくる女妖怪メデューサや海の妖精の顔が彫りこまれている。
セブティミウス・セウエルスのバジリカ Severan Basilica
裁判や公的会議、集会や時には市場として使われるバジリカ建設された。長さ９２ｍ、幅４０ｍの巨大なもの
身廊と側廊とは花岡岩の列柱で仕切られ 両端にある後陣には天にも届くほどの高さの花岡岩の柱が建っている。
その両側には大理石はしらが、ブドウやアカンサスの葉そして守護神の像が綿密に
彫られている。その細かい彫刻は何時までも見ていたいほど素晴らしい。
市場 Ｍarket
列柱で八角形に囲まれた市場がある。内側にある円柱の建物は、アーチで広く窓が開いたモダンなもので、
外側の柱の根元にはイルカに凝らせられている。
ここで農作物や輸入品などが盛んに売買されたという歴史を物語る建築となっている。
ローマ劇場 Roman Theater
紀元１〜２世紀建設された。豪商ハンニバル・ルフスの寄付を元に建設された。楽屋裏に続く３つの通路を持つ
ステージ長さ４５ｍ幅８ｍ、半円形の階段状座席をもつ、北アフリカ大陸では２番目に大きな曲型的な形態のローマ劇場となる。
ステージや客席には数え切れないほどの彫刻が飾られていた。
